配られたのに食べられない。避難所で高齢者が弱る“食事の問題”とは

配られたのに食べられない。避難所で高齢者が弱る“食事の問題”とは 物理的備え(備蓄・避難・防災グッズ)

避難所には食べ物が届く。

だから高齢者も安心。

そう思っていたのに、

「おにぎりが硬くて食べられない」
「パンが喉につまる」
避難所では、食べ物があっても高齢者が食べられないことがあります。

災害時に必要なのは「食べ物があること」だけではありません。

「食べられること」も同じくらい大切です。

今回は、避難所で高齢者が食べられなくなる理由と、家族ができる備えについて考えてみたいと思います。

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配られた食事が食べられないことがある

配られた食事が食べられないことがある

災害発生直後の避難所では、

  • おにぎり
  • パン
  • お弁当
  • インスタント食品

などが配られることがあります。

しかし、高齢者にとっては、

  • おにぎりが硬い
  • パンがパサパサしている
  • 冷たい食事が食べにくい
  • 水分が少なく飲み込みにくい

といった問題が起こることがあります。

食べ物があるのに食べられない。

それは家族にとっても大きな悩みです。

高齢者が食べられなくなる3つの理由

① 噛む力が弱くなっている

年齢とともに歯が少なくなったり、入れ歯が合わなくなったりすることがあります。

普段なら柔らかい食事を選べても、避難所では選択肢が限られます。

硬いおにぎりやパンは思った以上に食べにくいものです。

② 飲み込む力が弱くなっている

高齢になると、飲み込む力(嚥下機能)が低下することがあります。

水分の少ない食事は喉につまりやすく、誤嚥の危険もあります。

本人は「食べたい」と思っていても、思うように食べられないことがあるのです。

③ 水分不足でさらに食べにくくなる

避難生活ではトイレを気にして水分を控える人も少なくありません。

すると口の中が乾き、さらに食べ物を飲み込みにくくなります。

悪循環が始まってしまうのです。

食べられないと何が起きる?

食べられないと何が起きる?

高齢者が十分に食べられない状態が続くと、

  • 体力の低下
  • 脱水
  • 低栄養
  • 免疫力の低下
  • 持病の悪化

につながります。

災害関連死の要因としても、栄養不足や脱水は見逃せません。

「避難できたから安心」ではなく、その後の生活も大切なのです。

介護食が必要な人だけの問題ではない

ここで誤解してはいけないのが、

「介護食が必要な人だけの話」

ではないということです。

普段は普通の食事を食べている高齢者でも、

  • 強いストレス
  • 疲労
  • 脱水
  • 体調不良

によって、災害時だけ食べにくくなることがあります。

つまり、どの家庭にも起こり得る問題なのです。

高齢者の防災はオムツだけではありません。避難所で体力を落とす原因についてはこちらの記事でも解説しています。▶ 大人用オムツだけでは足りない。災害時に高齢者が弱る理由

家族が備えておきたいもの

家族が備えておきたいもの

高齢者がいる家庭では、次のような備えを考えておくと安心です。

  • 栄養補助ゼリー
  • やわらかい非常食
  • 水分補給ゼリー
  • とろみ剤
  • 飲み込みやすいレトルト食品

普段から食べ慣れているものを少しずつ備蓄しておくと、いざという時の安心につながります。

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大人用オムツだけでは足りなかった

高齢者の防災というと、

「大人用オムツ」

を思い浮かべる人も多いでしょう。

しかし実際には、排泄だけでなく食事の問題も大きな課題になります。

関連記事:
【大人用オムツだけでは足りない。災害時に高齢者が弱る理由】

介護用品はあった。それでも困った

介護用品が揃っていても、避難所では思わぬ問題が起こります。

家族の負担は想像以上です。

関連記事:
介護用品はあった。それでも避難所で家族が困ったこと

まとめ|食べ物があることと、食べられることは違う

避難所に食べ物が届くことはとても大切です。

しかし、

「食べ物がある」

ことと、

「食べられる」

ことは同じではありません。

高齢者の防災では、

  • オムツ
  • 介護用品

だけでなく、

「食べられる食事」

についても考えておく必要があります。

もし家族に高齢者がいるなら、一度「災害時に何なら食べられるだろう?」と話し合ってみてください。

その小さな備えが、大切な命を守ることにつながるかもしれません。

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