災害時の介護について調べると、
「オムツを備蓄しましょう」
「介護食を準備しましょう」
「ポータブルトイレを用意しましょう」
という記事をたくさん見かけます。
もちろん、どれも大切な備えです。
ですが、実際に避難生活を送った家族の声を読むと、介護用品があっても解決できない問題がありました。
今回は、避難所で母親の介護を続けた家族の体験談などをもとに、「本当に困ったこと」をまとめました。
1. オムツはあった。でも捨てる場所がなかった
介護用オムツを備蓄していた家庭もあります。
しかし、避難所では使用済みオムツを自由に捨てられるとは限りません。
ゴミ置き場まで遠い。
回収日が限られている。
臭いが気になる。
介護用品はあっても、その後の処理に困ったという声は少なくありません。
そこで役立つもの
・防臭袋(BOSなど)
使用済みオムツの臭い対策として、多くの介護家庭や子育て家庭で利用されています。
2. 手洗いができなかった
オムツ交換の後、本来ならしっかり手を洗いたいものです。
しかし災害時には断水が起こることがあります。
水が貴重な状況では、何度も手洗いをすることが難しくなります。
感染症対策のためにも、衛生管理は重要です。
そこで役立つもの
・ニトリル手袋
・手ピカジェルなどの手指消毒剤
3. 歯磨きより生きることが優先になった
避難生活では、食事や睡眠の確保だけで精一杯になることがあります。
その結果、後回しになりやすいのが口腔ケアです。
高齢者の場合、口の中の環境が悪化すると体調を崩す原因になることもあります。
そこで役立つもの
・口腔ケアウエッティー
・口腔ケアスポンジ
4. ポータブルトイレがあっても解決しないことがあった
「介護用ポータブルトイレがあれば安心」
そう思う方もいるかもしれません。
確かに、自宅介護をしている家庭にとっては大切な備えです。
しかし実際には、
・交換する場所がない
・周囲の目が気になる
・介護者が休めない
という問題もありました。
つまり、困っていたのは介護される人だけではなかったのです。
5. 一番つらかったのは『迷惑をかけている』という気持ち
体験談の中で印象的だったのは、
「周りに申し訳なかった」
という言葉です。
臭いを気にする。
夜中の介助を気にする。
スペースを使うことを気にする。
介護用品では解決できない悩みが、介護する家族を追い詰めていました。
介護用品より先に備えたいもの
災害時の介護で本当に大切なのは、
オムツやポータブルトイレだけではありません。
・臭い対策
・衛生対策
・口腔ケア
・介護する家族の負担を減らす工夫
こうした「介護を続ける環境づくり」も大切な備えです。
介護用品はあった。
それでも困った。
その現実を知ることも、防災の第一歩なのかもしれません。
介護避難の備えをまとめました
避難所で介護を続ける家族の負担を少しでも減らすため、今回紹介したアイテムをAmazonのアイデアリストにまとめています。
防臭袋や手指消毒剤、口腔ケア用品、ポータブルトイレなど、介護避難を考える際の参考になれば幸いです。

