大人用おむつだけでは足りない。災害時の介護で必要な備えとは

大人用おむつだけでは足りない。災害時の介護で必要な備えとは 物理的備え(備蓄・避難・防災グッズ)

災害時、親の介護が必要な家庭でよく言われるのが、

「大人用おむつを備えておいた方がいい」

ということです。

たしかに、大人用おむつや尿取りパッドは大切です。

でも、実際に断水した避難生活を想像すると、困るのはおむつだけではありません。

おむつを替えたあと、手を洗えなかったら?

便が手についてしまったのに、水が出なかったら?

使用済みのおむつを捨てる場所がなかったら?

臭いが広がって、周りの目が気になったら?

災害時の介護では、「排泄のあと始末」こそ大きな問題になります。

この記事でわかること

  • 災害時の介護で本当に困ること
  • 大人用おむつだけでは足りない理由
  • 断水時のおむつ交換で必要なもの
  • 家族が備えておきたい防災グッズ
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災害時の介護で困るのは「トイレに行けないこと」だけではない

避難所や在宅避難でトイレが使いにくくなると、高齢者や介護が必要な人は大きな負担を感じます。

トイレが遠い。

夜は暗い。

段差がある。

行列ができている。

何度も付き添う家族も疲れてしまう。

そうなると、本人や家族が「おむつを使った方が安心かもしれない」と考えることがあります。

でも、おむつは履けば終わりではありません。

交換する。

拭き取る。

手を清潔にする。

使用済みのおむつを処理する。

臭いを抑える。

ここまでできて、ようやく介護が続けられます。

大人用おむつだけでは足りない理由

災害時に大人用おむつを備えていても、それだけでは不十分です。

なぜなら、おむつ交換には必ず「周辺の備え」が必要だからです。

1. おしりを拭くものが必要

断水すると、おしりを洗うことができません。

そのため、おしりふきや介護用の清拭シートが必要になります。

ただし、ウェットティッシュだけでは汚れや臭いが残ることもあります。

特に便の汚れは、指先や爪の間に入りやすく、拭いただけでは不安が残ります。

2. 使い捨て手袋が必要

おむつ交換中に便が手につくことがあります。

普段なら石けんと流水で洗えます。

でも災害時は、断水で手洗いができない場合があります。

だからこそ、使い捨て手袋はとても大切です。

介護する人の手を守るだけでなく、感染症を広げないためにも役立ちます。

3. 防臭袋が必要

使用済みのおむつは、かなり臭います。

避難所では、すぐに捨てられないこともあります。

在宅避難でも、ゴミ収集が止まれば家の中で保管しなければいけません。

そのため、防臭袋や二重袋で臭いを抑える備えが必要です。

4. 手指消毒だけでは不安な場面もある

アルコール消毒は大切ですが、目に見える汚れが手についている場合は、まず汚れを落とす必要があります。

便が手についた時に、消毒液だけで済ませるのは不安が残ります。

だから、ウェットシート・手袋・少量の水・ペーパータオルなどを組み合わせて備えることが大切です。

断水時のおむつ交換で起こりやすい困りごと

災害時の介護では、次のような問題が起こりやすくなります。

  • おむつ交換の場所がない
  • 周囲の目が気になる
  • 手を洗えない
  • おしりふきが足りない
  • 使用済みおむつの臭いが気になる
  • ゴミを捨てられない
  • おむつかぶれが起きる
  • 介護する家族が疲れ切ってしまう

特に見落としやすいのが、介護する側の負担です。

本人のためにおむつを替える。

汚れたものを片付ける。

手をきれいにする。

臭いが漏れないようにする。

周りに迷惑をかけないように気を遣う。

これを何度も繰り返すと、介護する家族の方が先に疲れてしまいます。

注意したいこと

災害時の介護では「本人の備え」だけでなく、介護する家族を守る備えも必要です。

災害時の介護で備えておきたいもの

大人用おむつを備えるなら、次のものもセットで考えておくと安心です。

大人用おむつ・尿取りパッド

まず必要になるのは、大人用おむつや尿取りパッドです。

普段から使っている方は、いつもの商品を少し多めに備えておくと安心です。

サイズが合わないと漏れやすくなるため、避難用に初めて買う場合は、事前に試しておくことをおすすめします。

▶大人用おむつはこちら

おしりふき・介護用清拭シート

断水時には、おしりを洗えません。

おしりふきや介護用の大判シートがあると、汚れを拭き取りやすくなります。

赤ちゃん用のおしりふきも使えますが、大人の介護では大判タイプの方が使いやすい場合があります。

▶介護用おしりふきはこちら

使い捨て手袋

おむつ交換や汚物処理には、使い捨て手袋があると安心です。

手に便がつくリスクを減らせます。

手袋は1回ごとに使うため、思ったより早く減ります。

少量ではなく、箱で備えておくと安心です。

▶使い捨て手袋はこちら

防臭袋

使用済みのおむつや尿取りパッドは臭いが出ます。

ゴミ収集が止まった場合、数日間家の中で保管する可能性もあります。

防臭袋があると、臭いのストレスをかなり減らせます。

▶防臭袋はこちら

手指消毒・除菌シート

手洗いができない時のために、手指消毒や除菌シートも備えておきたいものです。

ただし、便などの汚れが手についている時は、拭き取りと組み合わせて使うことが大切です。

▶手指消毒はこちら

ペーパータオル・ポリ袋

タオルの共用は衛生面で不安があります。

使い捨てできるペーパータオルがあると、手を拭いたり、汚れを拭き取ったりする時に役立ちます。

ポリ袋は、汚れたものを一時的にまとめる時に使えます。

非常用トイレ

介護が必要な人だけでなく、家族全員分の非常用トイレも必要です。

トイレが使えなくなると、家族全員が困ります。

大人用おむつだけでなく、家族が使う携帯トイレ・凝固剤・便袋もセットで備えておきましょう。

▶非常用トイレはこちら

何日分備えればいい?

まずは最低3日分。

できれば1週間分を目安に考えたいところです。

ただし、介護用品は人によって使用量が大きく違います。

普段からおむつを使っている場合は、1日に何枚使っているかを確認してみてください。

例えば、1日5枚使う人なら、3日で15枚、7日で35枚必要になります。

そこに、尿取りパッド・おしりふき・手袋・防臭袋も必要です。

備蓄の考え方

「おむつ何枚」だけで考えず、1回のおむつ交換に必要なものをセットで数えるとわかりやすいです。

  • おむつまたは尿取りパッド
  • おしりふき
  • 使い捨て手袋
  • 防臭袋
  • 手指消毒

福祉避難所に行けば安心?

介護が必要な家族がいる場合、「福祉避難所に行けば大丈夫」と思う方もいるかもしれません。

福祉避難所は、一般の避難所で過ごすことが難しい高齢者や障害のある方などを受け入れるための避難所です。

一般避難所より配慮されていることはあります。

しかし、災害直後から必ず入れるとは限りません。

定員や人手、開設状況によっては、まず一般避難所や自宅で過ごす時間が出てくる可能性もあります。

そのため、福祉避難所だけを前提にせず、数日間は家族でしのぐ備えをしておくことが大切です。

在宅避難でも介護の備えは必要

災害時、家が無事なら在宅避難を選ぶ人もいます。

介護が必要な家族にとっては、慣れた家で過ごせることは大きな安心です。

しかし、在宅避難でも断水すればトイレや手洗いに困ります。

電気が止まれば、介護ベッドやエアコン、照明にも影響が出ます。

ゴミ収集が止まれば、使用済みおむつを家で保管しなければいけません。

だからこそ、自宅で介護を続ける場合も、トイレ・衛生・臭い対策をセットで考えておく必要があります。

まとめ:必要なのは「おむつ」だけではなく、清潔を守る備え

災害時の介護では、大人用おむつは大切です。

でも、本当に困るのはそのあとです。

手を洗えない。

おしりをきれいにできない。

使用済みおむつを捨てられない。

臭いが気になる。

介護する家族が疲れてしまう。

だからこそ、備えるべきものはおむつだけではありません。

  • 大人用おむつ
  • 尿取りパッド
  • おしりふき
  • 使い捨て手袋
  • 防臭袋
  • 手指消毒
  • ペーパータオル
  • 非常用トイレ

災害時に守りたいのは、命だけではありません。

清潔を保つこと。

臭いで苦しまないこと。

介護する家族が倒れないこと。

それも、大切な防災です。

まず備えるならこのセット

  • 非常用トイレ
  • 防臭袋
  • おしりふき
  • 使い捨て手袋
  • 手指消毒

大人用おむつを備える家庭は、この5つも一緒に確認しておくと安心です。

参考資料

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