災害時の避難生活の一つとして選ばれがちな「車中泊」。
一見、安全で快適に思える選択でも、知らず知らずのうちに身体に大きなリスクをかけています。
その中でも特に危険なのが「エコノミー症候群」。
このブログでは、
「なぜ危険なのか」
「実際の震災時にどんな被害があったのか」
「そして自分や家族の命を守るためにできる対策は?」
を、わかりやすく解説します。
まずはその恐ろしい事例から見ていきましょう。
車中泊の落とし穴(エコノミー症候群の事例)

以下は、過去の災害において「避難のための車中泊」によって発症・命を失った方々の事実です。
新潟県中越地震
車中泊避難者の静脈血栓症の発生が注目され、感染後しばらくしても慢性期に肺塞栓症を起こす可能性が指摘されています。
参考資料:https://www.j-circ.or.jp/old/topics/files/20170709_vte.pdf?utm_source=chatgpt.com
阪神・淡路大震災
避難中に車や室内で長時間同じ姿勢を続けた結果、肺塞栓症を起こし、命を落とした方が報告されています。
当時は“エコノミークラス症候群”という言葉もまだ浸透しておらず、後に災害関連死として注目されるきっかけとなりました。
参考資料:https://www.j-circ.or.jp/old/topics/files/20170709_vte.pdf?utm_source=chatgpt.com
東日本大震災
避難所・車中泊の人にも高いリスクがあり、静脈エコー検査では10%以上が血栓の可能性を抱えていたとの報告も。
参考資料:https://weathernews.jp/s/topics/201804/130065/?utm_source=chatgpt.com
熊本地震
車中泊者の82%以上が入院を要する重症例であり、震災関連死の中でもエコノミー症候群を含むものが多くを占めていました。
参考資料:https://weathernews.jp/s/topics/201804/130065/?utm_source=chatgpt.com
東日本大震災・熊本地震などを含む震災全体で
各地震で多数の事例が報告されており、災害を免れても別の犠牲(災害関連死)につながる命の“落とし穴”となっています。
参考資料
エコノミー症候群とは

エコノミー症候群の症状
医学的には「静脈血栓塞栓症」とも呼ばれ、主に以下の二段階で進行します。
①深部静脈血栓症:脚に血の塊ができ、「むくみや痛み」が症状に。
②肺血栓塞栓症:その血栓が肺に流れ、突発的な息苦しさや胸の痛みを引き起こし、命に関わることも。
参考資料:https://shisokuyubi.com/bousai-jutu/economy-class-syndrome?utm_source=chatgpt.com
災害時に発見されるときはどんな感じ?
被災地では、倒れる・急に息切れを起こして救急搬送される例が報告されています。
特に、8割が無症状で発症し、自覚症状が少ないまま突然重症化するケースも多く、非常に注意が必要です。
参考資料:https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1751249?utm_source=chatgpt.com
対策

エコノミー症候群の予防は「簡単な行動」の積み重ねが有効です。
- 足を動かす(屈伸、歩く、ふくらはぎマッサージなど)
- 水分を十分にとる(1日約2リットルを目安に)
- 長時間同じ姿勢を避ける(車中泊は危険な状態になりやすい)
- 弾性ストッキングの使用(特に高リスク者には有効)
これらの対策は、避難生活の中でも比較的行いやすく、「第2の被災」を減らす命の備えです。
参考資料
まとめ

車中泊は、一見安全で合理的な避難方法のように思われますが、「エコノミー症候群」という落とし穴により、命の危機につながる可能性があります。
過去の震災では多くの命が奪われており、今も同じリスクは繰り返されています。
ただし、「ちょっとした動き」「水分」「着圧」の工夫で、そのリスクは大きく減らすことができます。具体的な行動を心がけることで、車中泊でも家族の命を守れる力になります。
このブログが、防災を考えるすべての人にとって、身近な学びと行動のきっかけになることを願っています。
ぜひ、実際に備えを考えるヒントや行動につなげてください。