うちわを使ったら怒られた…避難所で起きた“静かな熱中症”

うちわを使ったら怒られた…避難所で起きた“静かな熱中症” 防災・備える暮らし

震災時の避難所でうちわを使ったら怒られた、という話があります。

「暑いのは、みんな一緒だから」
そう言われて、怒られた人がうちわをやめて我慢した結果…

熱中症で倒れた。

災害時、避難所では「非常識」や「わがまま」のレッテルが
命を削ることがあるのです。

うちわを使ったら怒られた

うちわを使ったら怒られた

夏の避難所ではよく、こんな言葉が飛び交います。

  • 「暑いのはみんな同じでしょ」

  • 「我慢できないの?」

  • 「贅沢言ってる場合じゃない」

その言葉を聞くたびに

「自分だけが楽をしようとしてはいけない」

と思い、つい我慢を重ねてしまう人も少なくありません。

夏の避難所の状態

夏の避難所の状態

実際、避難所にはエアコンや扇風機がない場所も多いです。

真夏には蒸し風呂のような状態になることも。

それでも、うちわや扇子で涼をとる行為さえ、

「音がうるさい」「風が当たって不快」などと指摘されるケースがあります。

こうした配慮の押しつけが続くと、必要な暑さ対策さえできなくなり、体調を崩すリスクが高まります。

“配慮ができる人”から倒れていく

“配慮ができる人”から倒れていく

避難所で目立って怒られるのは怖い。
だから、多くの人が「遠慮」「我慢」を選んでしまいます。

でも、静かに気を使う人ほど、水分も摂らず、涼しさも断ち、
結果的に命のリスクを高めていることも。

うちわひとつで怒られる場所で、
人はどうやって「健康に過ごす」ことができるのでしょうか。

私たちにできる備えとは?

私たちにできる備えとは?

完全な解決は難しくても、減らすことはできます。

たとえば、こんな工夫が避難所のトラブルを和らげる一歩になるかもしれません。

1. 事前に「配慮のルール」を明文化しておく

事前に「配慮のルール」を明文化しておく

「涼をとるのは権利」
「音が気になるときは〇〇へ相談」

など、簡単な掲示だけでも効果があります。

2. 扇風機・うちわ・冷感グッズの支援を“全員に”行き渡らせる

扇風機・うちわ・冷感グッズの支援を“全員に”行き渡らせる

「自分だけズルい」

「こっちは我慢してる」

…そんな感情を防ぐためにも平等な分配が鍵になります。

3. 自治体や運営スタッフが“遠慮せず訴えていい”空気をつくる

自治体や運営スタッフが“遠慮せず訴えていい”空気をつくる

 周囲を気にする人ほど、自分の体調不良に気づきにくいからこそ、

「声を上げていい雰囲気」

が命を守ります。

まとめ

自治体や運営スタッフが“遠慮せず訴えていい”空気をつくる

避難所で起きる“理不尽な我慢”は、命に関わります。

暑さをしのぐ手段を奪われた人から、静かに倒れていく…。

「非常識」や「我慢しろ」という言葉の裏で、
誰かの命が静かに削られていることに、気づいてほしいです。

🎒 備えの第一歩はこちらから

【参考資料】

※本記事は、以下の公的資料やインタビュー記事をもとに構成しています。

  • 内閣府:避難所等における被災者対応研修資料(PDF)
  • 東京ガス:熊本地震・避難所体験者の声
  • 東京ガス:防災士インタビュー|声を上げづらい避難所の実態
  • SYNODOS:避難所の“見えない我慢”とトラブルの構造

🔗【参考文献・出典】

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