停電した夜、家の中で転ぶ人は少なくありません。
避難所ではなく、自宅の中で動けなくなります。
原因は「準備不足」ではなく、暗さでした。
停電した夜、最初に困ること
災害の直後、家の中にいると「安全」だと思いがちです。
でも夜になると状況は変わります。
電気が止まり、窓の外も暗くなり、
家の中でも距離感が分からなくなります。
家具の位置が見えず、
床の物を踏み、
トイレに行くのをためらうようになります。
この時、我慢が始まります。
そして我慢は、
家族のストレスと判断ミスを増やします。
懐中電灯では足りなかった理由
多くの家庭が用意しているのは
「手に持つ明かり」でした。
しかし実際には
・ドアを開ける
・子どもを支える
・片付ける
・段差を越える
このすべてに両手が必要になります。
明かりを持つこと自体が行動を制限していました。
必要だったのは「移動できる明かり」
歩ける状態を作るだけで
夜の難易度は大きく変わります。
怖さは暗さから生まれます。
判断ミスは不安から起きます。
先に明かりを確保すると、
避難するか、朝まで待つかを落ち着いて決められます。
暗さはトイレ問題も深刻にします
▶ 災害時、簡易トイレが必要になるのは生理・介護・下痢のときだった
最後に
防災は「たくさん揃える」ほど安心になるものではありません。
行動を1つ確保するだけで、
状況は大きく変わります。
最初の備えは、
完璧である必要はありません。
ここまで読んで「何から準備すればいいか分からない」と感じた場合は、
まず“夜に歩ける状態”だけ用意してください。
ここで多くの人が
「もっと良いものがあるのでは」と迷います。
ですが最初の備えは
“最適な物”ではなく“すぐ使える物”で十分です。
迷って準備が遅れることが一番のリスクになります。
なぜ災害後に判断が難しくなるのかは、こちらで詳しく書いています
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防災の考え方を順番に知りたい方はこちら
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