
被災地で助けてくれるはずの人が、実は奪う側だったとしたら…。
そんなこと、想像もしたくない。
でも、災害という混乱の中では、信じたくない現実が起きてしまうこともあります。
※このお話は、災害時に実際に起きた事件や課題をもとに構成したフィクションです。
SNSでの情報発信が「助け」を呼ぶ一方で、時には「危険」も呼び寄せてしまうことがある。
そんな可能性を考えるきっかけになれば幸いです。
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避難所に現れた偽ボランティアの話
※このお話は、災害時に実際に起きた事件や課題をもとに構成したフィクションです。
熊本地震の数日後。
避難所には全国からボランティアが集まり、現場は彼らに感謝していました。
ある日、1人の男性が「お手伝いさせてください」と現れました。
彼は黙々と働き、気配りもでき、笑顔もやさしかった。
やがて支援金や物資の管理まで任されるようになったのですが、数日後、彼は突然、姿を消しました。
一緒に消えたのは、支援金・物資・そして被災者の大切な私物たち。
なぜ気づけなかったのか…。
彼を受け入れたスタッフは、何も言い返せず、自分を責めました。
なぜなら、彼が来るきっかけを作ったのは、自分のSNS投稿だったからです。
助けを求めたはずの投稿が、まさか泥棒に狙われるとは…。
このエピソードを動画で見る▶【YouTubeショート】避難所に現れた偽ボランティアの正体(災害×人間ドラマ)
実際にあった「ボランティア」を名乗って事例
実際に、災害時には「ボランティア」を名乗って物資や貴重品を盗む“便乗窃盗”も発生しています。
東日本大震災や熊本地震などでは、住民の家に入り込み通帳や現金を盗んだ偽ボランティアが逮捕された例も報告されているのです。
なお、これらはSNS経由での逮捕ではありません。
現地での直接行為による摘発になりますが、「支援の象徴」にも警戒が必要な現実です。
災害時に、「ボランティアを装って物資や金品を盗む」という事件は、実際に報告されています。
熊本地震では、瓦礫の片付けを申し出て住民宅に入り、通帳や現金を盗んだという被害も発生しました。
ただし、SNSの投稿をきっかけに偽ボランティアが現れたという、具体的な逮捕事例は今のところ確認されていません。
では、なぜこのストーリーでは「SNS発信が犯人を呼び寄せた」という形で描いたのか…。
それは、情報発信の“リスク”についても考えるきっかけにしてほしかったからです。
実際あった「SNS投稿から空き巣犯罪への誘因」の事例
実際に、被災者のSNS投稿が空き巣犯罪を誘発する可能性も報告されています。
たとえば、被災地域の寺院が壊れた様子をSNSに投稿したことで、仏像や什物が狙われた可能性があるという声もありました。
【参考】
▶浄土宗ネットワーク「SNS等の利用に関する注意喚起について」
避難中の自宅が無人になることで、空き巣被害も増加しており、警察庁も災害直後からの窃盗件数の急増を報告しています。
【参考】
▶FNNプライムオンライン「【解説】被災地における防犯対策…詐欺に騙されないためには 能登半島地震で火事場泥棒や詐欺まがい行為発生」
誰もが手軽に発信できる今の時代。
善意の投稿が誰かを救う一方で、悪意のある人に「狙いやすい場所」を教えてしまうリスクもゼロではありません。
まとめ:発信することの責任も「備え」のひとつ
情報発信は、誰かを救う力にもなる。
でも時には、それが誰かを傷つけることもある。
だからこそ、発信する側にも「守る視点」が必要です。
それもまた、防災のひとつ。
そして、たとえ裏切られることがあったとしても、「助けたい」という気持ちまで、失われてはいけません。
誰かを救いたいと願うその気持ちを、どうか大切に。
私たち一人ひとりが気をつけ合い、支え合える社会になりますように。
今できる備えを、あなたのペースで始めてみませんか?
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