“母親のくせに”が母を壊す。
災害後、避難所という非日常の中で。
子どもを守るために限界まで気を張っている母たちがいました。
食事や衛生、騒音や他人の目に気を配る。
母親ではない人も頑張っていますが、
今回は、頑張っているのに責められた母親について記事にしました。
■ 避難所で母親が責められる場面
- 子どもが泣けば「静かにさせて」と言われる
- 食事をめぐって「もっと考えて備えればよかったのに」と呆れられる
- 十分な支援を受けられないと「母親のくせに甘えている」と責められる
避難所では、母親というだけで過度な責任や期待を背負わされることがあります。
災害ではないときですら、母親が責められることがあるのに。
緊急事態のときまで、責められたらたまらないですよね。
[char no=”9″ char=”防災ママ”]想像しただけでも涙が出ます[/char]
■ なぜ、母親だけが責められるのか?
災害時、家族の食事や身の回りの世話を担うのは、今も多くの場合「母親」です。
社会には「母親ならできて当たり前」という無意識の期待が根強く残っています。
たとえ状況が過酷でも、
「ちゃんと準備しておくべきだった」
「子どもがかわいそう」
といった言葉が母親だけに向けられがち。
父親が傍観していても非難されず、母親だけが「責めの対象」になる不平等な現実があります。
■ 実際にあったケース
- 赤ちゃんが泣き続けたことで母親が周囲から「静かにして」と責められた
- ミルクや授乳の環境が整わず母親が「子どもを連れてくるなんて」と非難された
- 子どもを優先して食べさせ自分が倒れてしまった母親が「管理が甘い」と咎められた事例
- 避難所でオムツやミルクの不足を訴えた母親が「贅沢言うな」と返されたという報告も
- 「気を使いすぎ」と誤解され静かに過ごそうとする母子が居心地の悪さ
こうした実例からも「母親が責められる構造」は災害時に繰り返されています。
参考文献
- 毎日新聞「赤ちゃんの泣き声に『うるさい』と苦情」(2011年4月7日)
※現在リンク切れ。避難所で赤ちゃんの泣き声に苦情が相次ぎ、母親が精神的に追い詰められた状況を報じた記事。 - 朝日新聞デジタル「避難所でミルク作れず…母親の孤立」(2011年4月15日)
※2025年8月現在、閲覧不可。避難所でお湯やスペースが不足し、母親たちが孤立した実態を伝えていた。 - NHKアーカイブ「災害と子育て」特集より(2011年)
※リンク切れのため現在閲覧できませんが、震災時の子育て支援や心のケアの必要性を特集していました。 - 河北新報「物資不足で子育て世帯に負担」(2011年3月24日)
※当時の記事は削除済み。オムツやミルクなど、育児に必要な物資が届かず、母親たちが苦しんでいた状況を報道。 - 福島民報「避難所の母親たちが抱える葛藤」(2011年5月2日)
※2025年現在リンク切れ。子どもを気遣いながらも、周囲の視線に耐えねばならない母親たちのジレンマを伝えていた。
■ 母親たちの心は、どう変化するのか
このような言葉は、心に深い傷を残します。
- 「また泣いたらどうしよう」と不安になり、赤ちゃんを抱えてトイレにも行けなくなった
- 「何をしても責められる」と感じ、人と関わること自体を避けるようになった
- 「私が悪い」と思い込み、自責感から笑顔が消えていった母親も
- 避難所で子どもの声を出させないよう必死になり、心身ともに疲弊した
「普通の母親じゃないかもしれない」と思い詰め、相談できなくなった例も報告されています
母親が追い詰められた結果、体調を崩して倒れたり、子どもへの接し方にも影響が出ることもあります。
参考文献
- 朝日新聞デジタル「赤ちゃんの声に気を使いすぎて」(2011年4月15日)
※2025年8月6日現在、記事は閲覧できませんが、当時の報道に基づき記述しています。 - 毎日新聞「避難所での“ママの孤立”」(2011年4月7日)
※現在リンク切れのため参照不可。記事内容は震災直後の取材に基づき、母親が育児中に孤立した状況を伝えていたもの。 - NHK福祉情報サイト「震災と子育てをめぐる心のケア」(2011年)
※現在は公開終了。NHKハートネットが当時取材した専門家のコメントをもとに記載。 - 河北新報「母親たちが抱える“静かにしなきゃ”というプレッシャー」(2011年3月29日)
※2025年8月6日現在、記事ページが確認できないため、出典情報として記録のみ残しています。 - 福島民報「避難所生活と母親のメンタルヘルス」(2011年5月2日)
※現在はアーカイブ不可。記事に基づく内容を参考に記述。
■ 解決策はあるのか?
解決の鍵は、「母親だけに背負わせない」環境づくりです。
たとえば、
- 赤ちゃんの泣き声に理解を示す掲示
- 育児専用スペースの設置
- 母親同士の交流支援
- 母親が相談できる窓口の設置的
などが効果とされます。
避難所運営に女性の意見を反映させることが重要です。
避難生活で母親が“ひとりにならない”工夫が、心の負担を軽減します。
誰かに責められるのではなく、助け合える空間こそが求められています。
■ まとめ
避難所では、母親が子どもを守ろうとするほど責められてしまう現実があります。
「母親だからできて当然」といった無意識の期待が、追い詰める原因にもなります。
必要なのは、批判ではなく支え合い。
私たち一人ひとりが「母親だから」と決めつけず、誰もが安心して避難できる環境を目指すことが、防災の第一歩です。
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